「インディアン」


JR蒲田駅西口のディープな商店街を抜けて行く、、、ちょっとタイムスリップしたような雰囲気があって、小生の年代には懐かしさを感じる商店街である。
その商店街を5分ほど歩くと白い暖簾の「インディアン蒲田西口店」がある。

最近流行りのラーメン専門店でも、いわゆる中華屋でもない。ラーメンとカレーライスを食わせる店、それがここインディアンである。
ラーメンとカレーを別々に注文することはできるが、客のほとんどがラーメンとカレーをセットで注文するという。
そう、ラーメンとカレーの組み合わせに特化した店なのである。
ちなみに供される順序であるが、ここでは必ずラーメンから運ばれてくる。
そしてラーメンを半分〜7分食べたところで、タイミングを計ったようにカレーが運ばれてくるのである。
食べ終わった後に、実はこのタイミングが絶妙であったことに気付くのだが、まさに両者の良い面を最高に引き出す術なのである。

ラーメンはスープが異様なまでに透き通っていて、こってりパンチ系のラーメンに目のない向きには「うすい」と感じられるかもしれない。
しかし、うすさは見た目だけ、スープをひとくち啜れば濃厚な出汁の旨味が口いっぱいに広がるのであった。
この強烈な旨味を表に出すために敢えて塩分を少なめにしているため、一部からは「うすい」と思われてしまうのかもしれない。
このスープ、相当に手間暇かけて創られていることは想像に難くない。旨味凝縮系うすくちスープ(決して薄味ではない)なのである。

ちなみに麺もツヤツヤシコシコでとても美味しい。
油分がこれだけ少ないのに、麺のこのイキイキツルツル加減はどうだ。
いや、本当に恐れ入りました。ラーメン単体でも非常に美味しいお店でした。

さてスープが半分、麺が残り3分の1くらいになったところで、カレーが満を持して運ばれてくるのだが、見た目は真っ黒、、、一瞬戸惑いを覚えながらもスプーンでひとくち、、、おお、これは!、、、。
焦がす寸前まで炒めたルーとタマネギの芳香と苦みと甘みが混然一体となり、何とも素晴らしいオリジナリティー溢れる古式カレーではないか。
店名とは裏腹に所謂インドカリーではないんだな、これが。
しかしこれが、先程のラーメンのスープとの相性抜群で本当に吃驚!。
兎にも角にも舌を巻かざるを得ない組み合わせなのだ。

ラーメン啜って、カレー喰って、スープ啜って、カレー喰って、冷水飲んで、スープ啜って、カレー喰って、スープ啜って、カレー喰って、ラーメン啜って、カレー喰って、スープ啜って、、、、
何なんだ、この極限まで炒めたカレールーと、スッキリ濃厚出汁のスープの相性は!。
う〜ん、インディアン恐るべし!。

P.S.
ちなみにラーメンに乗っている煮豚チャーシューもまた一級品であります。でも1枚だけにした方がいいです。トッピングしすぎるとチャーシューに染み込んだ煮汁がスープに滲み出しすぎて、折角の黄金スープの価値が下がるような気がするので、、、。
それから小生の個人的趣味では、カレーを単体で注文することはないと思われます、はい。


『インディアン』
東京都大田区西蒲田7-63-10
JR蒲田駅西口、東急蒲田駅より徒歩5分
電話:03-3734-1775
営業時間:11:00〜15:00 16:00〜21:00
定休日:月曜日



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