食後すぐに歯磨きするのはNG?




食事をしたらすぐに歯磨きをしてはいけません、、、このような記事を新聞や週刊誌で読んだり、TVで視たりしたことはありませんか?
歯磨きをするのは食後30分ほど経ってからにしましょう、、、
我が国で、この説が世間一般に出回り始めたのは、約10年前にTV番組などが取り上げるようになってからです。
とりわけ効果が大きかったのは、2010年9月に放送されたNHKの「ためしてガッテン」で取り上げられてからです。
NHKが放送したことで「信憑性が高い」と受けとめられたのでしょう。実際のところ、「ためしてガッテン」の影響力は非常に大きく、「食後すぐの歯磨きはNG」という認識が急速に広がったようです。

それまでは、「食事をしたらすぐに歯磨きをした方が良い」というのは、いわば常識中の常識でしたので、この説が広がったことにより、混乱をもたらしました。しかし、それは本当に正しい情報だったのでしょうか?

結論から申し上げると、「一部の食品に限っては、たしかにその通り」です。
ですから、この説は嘘ではないのですが、その一部の食品を除いた、それ以外の大部分の食品に関しては、やはり「食後すぐに歯を磨くべき」なのです。

では、その「一部の食品」とは何かというと、それは強い酸性の食品(PHの低い食品)です。
代表的なのは「コーラ」です。コーラに酸っぱいイメージはないかもしれませんが、実は非常にPHが低いので、コーラを飲んだ直後は歯の表面が脱灰されています。要するに歯の表面が軟らかくなって、溶けかけているのです。
歯の表面が軟らかくなっているところに、歯ブラシでガシガシと磨いてしまうと、歯の表面のエナメル質を削り落としてしまいます。
そこで、コーラを飲んだ直後には磨かずに、うがいに留めておけば、唾液によって酸は中和され、唾液中のミネラル成分が歯に沈着することにより再石灰化がおこり、30分程度で歯はまた硬くなるのです。

コーラ以外では、酸の強い柑橘系、例えばレモンを丸かじりするような場合、それから梅干しですね。梅干しは製造過程で糖分を多く含んでいる場合がありますので、特に注意が必要です。
あと、最近では健康のために「お酢を飲んでいる」という人もいます。黒酢とかを習慣的に飲んでいる場合は注意が必要です。
コーラ以外の多くの炭酸飲料や、スポーツドリンク、イオン飲料などもコーラほどではないものの、PHが低い食品ですので、注意が必要です。

反対に、上記のような強い酸性の食品を除いた、それ以外の殆どの食品に関しては、食べた後に歯磨きをしないままにしておくと、歯垢中の細菌によって、徐々に糖質が分解されて酸が産生され、歯の脱灰がおこり、歯が溶けだしてしまいます。
わざと歯磨きを遅らせることで、かえって多くの酸が作り出されてしまうということです。

マスコミは、「今まで常識と思われていたことが、実はそうではなかった!」というのが大好きです。しかもその振れ幅が大きいほど大々的に取り上げます。
マスコミというのは、過去のモノを徹底的に叩きながら新しいモノを持ち上げ、その新しかったモノも古くなってきたら叩きにかかる、、、そんなことを延々と繰り返しているわけでして、要するに庶民の興味や関心事を順ぐりに煽ることによってお金を稼いでいるわけです。
ちなみに、「嘘」でなければ「大袈裟」や「極端」は、まぁ許されると思っています。
もしかしたら、「嘘」も少量であればアリだと思っていて、まずいことになったら「後でお詫びと訂正をすれば良い」と思っている可能性すらあります。

そんなわけで、TVや新聞等の言うところの「これが新常識!」というのは鵜呑みにせず、話半分で見たり聞いたりしてくださいね。

(この記事は2016年8月に書いております)




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