「その他の妊娠中の口腔内異状」

「妊娠中の歯の動揺」

妊娠中は歯がぐらぐらすることがあります。これは妊娠中は出産準備のために骨盤周囲のじん帯が緩むと同様のことが 歯の周囲に起こるからです。
歯根の周囲のじん帯が緩むことにより歯の動揺は起こります。
出産後には元の状態に戻りますが、じん帯が緩んで起こった動揺と歯周病等で起こった動揺を自己判断することは危険です。問題を感じたら検査を受けた方が良いでしょう。



「妊娠中の口腔内乾燥症」

妊娠女性の44%には口腔内乾燥が認められます。
口腔内の乾燥は細菌の繁殖を助長し、ムシ歯や歯周病になりやすい環境となります。



「妊娠性エプーリス(妊娠性肉芽腫)」

妊娠中は歯肉が部分的に大きく腫れる(膨らむ)ことがあります。
原因は”月経と歯周病の関係”にも詳しく書いてありますが、女性ホルモンの増加やバランスの変化に伴うものです。
とくに上の前歯の唇側によくできます。
一般に妊娠2〜3ヶ月頃に発症します。大きさは直径2cm 以上になることはまれですが、発育は非常に早いものです。
出産後には自然に消退しますが、妊娠中のブラッシングのしづらさ等により歯周病を悪化させる可能性があります。
また妊娠性エプーリスの70%は歯肉に起こりますが、それ以外にも舌、口唇頬粘膜、口蓋にも発症します。
出産後に歯周病にならないためにも妊娠中、出産後には定期的に口腔内のクリーニングが必要です。ご自身で完全にできないと思ったときには歯科医院で定期的にクリーニングをしてもらうとよいでしょう。
受診間隔は人によって異なりますので、どれくらいの間隔が良いのかはその歯科医院で判断してもらってください。



<BACK TOP NEXT>


〒251-0033 神奈川県藤沢市片瀬山3-7-3
TEL 0466-28-1374
0120-241829(つよいはにく)