谷川米穀店

讃岐うどんは「伸びるコシ」と「固いコシ」のふたつのタイプにわかれるそうだが、
1962年から食堂を営むこの店は前者のタイプである。
メニューは「温いの」と「冷たいの」の2種類のみ。それぞれに大(¥200)と小(¥100)がある。この店に関する限り、僕は「温いの」が好みであるが、「冷たいの」の方も、もちろん美味である。
「温いの」の大を注文し、生卵(¥30)のトッピングが僕の定番。丼に茹でたてのうどんと生卵が入れられて渡されるのだが、この時点で、つゆも薬味も無しなのである。テーブルに常備された調味料を適当に加える仕組みである。とりあえずは刻んだネギをふりかけ、生醤油をかけてかき混ぜて食べる。これだけで異様に旨いのであるから、恐ろしいことである。他には自家製青唐辛子の佃煮、一味唐辛子、酢をかけて食べることも可能で、こちらも美味。
とにもかくにも、このもちもちした食感と、うどん1本だけでも十分旨いという事実、僕らの常識を根底から覆す店構え。ハッキリ言って関東地方の人間の想像力を遥かに超えるポテンシャルを秘めており、讃岐地方のうどんのレベルの高さには舌を巻くしかないのである。

『谷川米穀店』
香川県仲多度郡琴南町川東1490
電話:0877−84−2409
営業時間:11時〜13時
定休日:第2、第4日曜日

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