炉端ぐりる 串べえず

さあ!呑むぞ〜!喰うぞ〜!というわけで、写真に写っているのは僕の前の職場、トミタ歯科の猪狩さん、いつもハイクオリティーな技工物を製作してくれる山川さん、神奈川歯科大学歯周病学講座の後輩の杉本(Q)君である。

さて、生ビールを片手にまずは串焼きを喰わねば。まずは定番、鳥ネギを、、、。食らいついた瞬間に、力を入れなくても自分の歯がすっと入っていくやわらかさが実感できる。そして噛みしめるたびに口一杯に広がるジューシーさ。信州は安曇野の鶏を毎日仕入れているらしいが、それにしても旨い。
「塩かタレ、どちらになさいますか?」などと聞かれることはないが、素材の旨味を余すことなく引き出す技があってこその自信の現れだろう。

他にも、まるで口の中で弾けるようなコシの強さと独特の歯ごたえを楽しめるつくねや、チーズを紫蘇の葉とバラ肉で包みレモンをかけた後さらに味噌をつけていただくシソチーズなど、多種類の素材を緻密な計算のもとにチョイスし、重層的な旨味を追求する術に特筆すべきものが多い。一方、豚バラの力強さが白菜キムチのシャキシャキ感を掴み込んだキムトントン巻など、先ほどのシソチーズ同様、火加減、焼き方を間違えると魅力が大きくスポイルされるメニューも、毎回コンスタントに絶妙の焼き加減で供してくれるのもうれしいポイントである。
さらに串焼き以外にも、御飯もの、デザートも充実。どちらも素材の組み合わせによる重層的な旨味を追求するイメージは一貫している。

写真の鍋は赤鍋というのだがこれも旨かった。キムチ鍋に似ているが、海鮮ダシが濃厚に効いていて辛さと共にビールが進む。とにかくどの品をとっても細かい配慮と小粋なアイデアが効いた逸品揃いである。
締めくくりの帰り際もやはり素晴しい。絶妙にお香の香りが漂うトイレ、最後の会計で「こんなもんだっけ?」と思わせるリーズナブルさ、どんなに忙しくても店の外まで見送ってくれる心配りに満足感が増強される。業種の違いこそあれ、茂木信道歯科医院にとっても非常に見習うべきところが多い名店である。

「炉端ぐりる 串べえず」
JR東海道線または小田急江ノ島線で藤沢駅南口から徒歩2分
定休日:なし
午後5時開店、3時間以上の長居はできない。
11時でラストオーダーだったと思われる。
電話:0466−23−8989
本当に混んでいる時は予約も受付ないので注意が必要。

(お店は現在閉店しております)


「他の場所にも行ってみる」



〒251-0033 神奈川県藤沢市片瀬山3-7-3
TEL 0466-28-1374
0120-241829(つよいはにく)