歯周病とは、歯周組織の病気です。そう、読んで字のごとく「歯の周りの組織が病気になること」です。ムシ歯が「歯そのものの病気」であるならば、全く別の病気であることが、お解りいただけるかと思います。
 どんなに高価な材料を使用して、歯を治療しても、その周りの組織が病気におかされていては意味がありません。是非、歯周組織に対する理解を深めていただきたいと思います。


 歯周組織は、『歯肉』、『歯根膜』、『歯槽骨』、『セメント質』の4つの部分から構成されています。これらはそれぞれ、歯を周囲から支える機能を持っています。

『歯肉』
 歯の根(歯根)を取り囲んでいる粘膜の一部で、「歯」と「歯槽骨」に付着しています。特に、歯に付着している部分は「接合上皮」と呼ばれ、この部分は抵抗力が非常に弱い部位で、歯周病の原因菌の侵入を容易に許し、炎症を生じやすいのが特徴です。

『歯根膜』
 歯根をすっぽり覆うように取り囲んでいる組織です。「歯」と「歯槽骨」の間を取り持つように存在し、噛む時の力が、直接顎の骨に伝わらないようにクッションの役目を持っています。

『セメント質』
 歯根の表面を構成する組織で、「歯根膜」を構成する線維は「セメント質」に入り込むことによって歯に付着しています。

『歯槽骨』
 上顎骨、下顎骨で歯を支えるために、歯根を取り囲んでいる部分のことを指します。「歯根膜」が付着しています。


<BACK NEXT>


〒251-0033 神奈川県藤沢市片瀬山3-7-3
TEL 0466-28-1374
0120-241829(つよいはにく)