4)治療の開始
ここでは歯周病の治療の流れをステップごとに説明していきます。ムシ歯があったり抜けたままの歯がある場合などは、歯周病の治療と併行して、それぞれに最も適したタイミングで、それらの治療を行います。
(1)ブラッシングの練習
お口の中のどの部分に磨き残しがあるのか、わかりやすく説明致します。
具体的なブラッシングのテクニックについて指導を致します。
患者さんひとりひとりに、お口の状態に合った、最適なブラシをお選びします。
ブラシの当て方、動かし方について指導を致します。
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(2)ブラッシングの確認とクリーニング
練習したブラッシングが御自宅で正しく行われているかチェックしていきます。
歯周病の状態によって、さらに高いレベルのブラッシングの練習をします。
歯の表面に目立つ歯石や、着色、その他がある時は、ブラッシングの効果を上げるために、大まかなお口のクリーニングも行います。
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(3)歯石のチェックと簡単な歯石の除去
患者さんが御自分では取ることができない、歯の表面に固くこびりついた歯石を探します。
専用の器具で歯石を除去します。この時点では、すべての歯石を取り除くわけではありません。
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(4)食事、栄養、生活指導
全身的な病気をお持ちの方や、身体の不調を感じておられる方は、歯周病との関連について御説明致します。
簡単な食事、栄養、生活指導を行います。
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(5)歯周ポケット内の歯石のチェックとその除去
いままでの歯石除去では取りきれなかった、特に歯肉に隠れた歯周ポケット内の歯石を探します。
専用の器具で除去をします。ポケット内の歯石を除去する場合は、局所麻酔が必要になることがあります。
非常に深い部分の歯石を除去しなくてはいけない場合は、小範囲の手術が必要になることがあります。
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(6)メインテナンス(定期検診とクリーニング)
歯周病は慢性的な病気のため、大変残念なことに完治するということはありません。適切なメインテナンスを行わないと、必ずといってよいほど再発を起こします。定期的なメインテナンスを行うことにより再発を未然に防ぎ、もし再発したとしても、最小限の治療でその芽を摘むことができるのです。
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歯周病の程度によっては内服薬を併用する場合もあります。
内服薬による歯周治療はこちらをご覧下さい。
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