『悪いホームページの見分け方 4』
 悪いホームページとは:2



前ページに引き続き悪いHPを見分けるためのポイントを挙げていこうと思います。

3)日本の旧来の医療はダメ!、欧米が最高!
日本の歯医者さんに意外と多いのがこのタイプです。

海外の技術を習得することは、とても良いことです。
しかし、白人に対して施されている医療をそっくりそのまま日本人に当てはめるのは危険です。
東洋人向けにモディファイしなければなりません。
東洋人と西洋人では、歯の長さはもちろん、顎の骨のサイズや形態が全く違いますから。

海外での留学経験や海外研修を受けたこと、海外の教授に師事したことなどを、やたらとしつこく「そればかり」掲載しているHPは要注意でしょう。

そして本当に危ないのは「今までの日本の医療を完全否定」するHPです。
これは非常に危険です。

「今までの日本の歯科医院での治療はこうでしたが、アメリカではすでにそんな治療は行われていません。ウチではアメリカの方法を採用しています。」という類の文言が踊るHPです。

次項でも述べますが、現在まで広く一般に行われて成果を上げてきた医療を根本から否定することにより自分の優位性を語るというのは、院長の人間性も疑いますし、要するにそのような詭弁を使わないと患者さんが来院しないということでしょう。

そしてもし、本当に日本の医療はダメと信じ込んで真面目に患者さんのためを思い日々信念を持ってやっているのであれば、これはまた別の意味で危険(カルト宗教に洗脳されているのと似ている)です。

日本人はどうしても舶来品に弱いところがあります。
欧米帰りはハクがつく、などと今でも思われているフシがありますので要注意。

4)他はこうだけど、ウチはちがう!
要するに比較広告なんですが、そもそも比較広告は医療においては禁止されています。

我々人間はロボットではないので、Aさんと同じ治療を施したからといってBさんに必ず同じ効果が出るとは限らないのです。
つまり、他の歯科医院では上手くいかない治療法もウチでやれば大丈夫!、というのはそこの院長が漠然と思っているだけで、根拠がないんですね。

そして、異なる治療を比較するのならば同じ被験者に対して同時期同年齢に同じ部位に対して行わないといけない、、、絶対的に不可能なことなんですね。
つまり、今まで他の歯科医院で行われてきたAという治療法では上手くいかないけどウチのBという治療法なら大丈夫!、というのも確固たる根拠はないんですね。

だから、そこの院長が勝手にそう思っているだけなら良いのだけど、患者さんを集めるのが目的の広告という手段に出ると危険なわけです。
比較広告を企画した段階で、その歯科医院は医療に対する見識を疑われても仕方がないわけです。

それから、他の業種でもそうですが、業界トップの企業は比較広告は絶対にやりません。
比較広告をうつのは2位以下の企業です。
それもユーモアを織り交ぜた比較広告です。

公然と他をけなすような比較広告をするというのがいかに胡散臭いか、ということです。

次ページ以降も引き続き悪いHPを見分けるためのポイントを挙げていきます。


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