う蝕(ムシ歯)という疾患のマネージメントが治療から予防へと大きくシフトしていることは、歯科医療関係者でなくとも周知の事と思われます。
今からちょうど20年前に、ムシ歯になって穴の空く前の状態(厳密に言えば極初期のムシ歯) のことをC0(シーオーと読みます、シーゼロと読む人もいます)と評価するようになりました。今までC0と一括りにしてきたわけですが、これからはこれを細分化して評価する必要性が高くなります。
以前はムシ歯といえば「歯に空いた穴」がターゲットであったわけですが、これからは穴が空く以前の「歯の表面の変化」や「う蝕活動性」がターゲットになってゆくのだ、ということを改めて感じたのでありました。