第60回日本口腔衛生学会総会@松戸

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(ポスター会場は体育館を利用しているので広くてユッタリです)

栄養素摂取基準の基本的考え方を以下に示します。

  1. 欠乏症または摂取不足による健康障害
  2. 過剰摂取による健康障害
  3. 摂取量の多少が生活習慣病の予防に関与する場合(リスクの低減)

フッ素応用によるムシ歯の抑制効果は枚挙に暇がないほど多数の報告があり、既に明らかです。先進国の中では日本のムシ歯の罹患率が高いということからも、それは裏付けられています。これは上記の「摂取不足」に当てはまります。
また、高齢者に多発する歯根面の象牙質に発生するムシ歯(根面う蝕)に対しても有効性が認められています。フッ素の局所応用で象牙質のコラーゲン崩壊が抑制されることや、フロリデーションが行われている地域では根面う蝕の発生率が20歳以降の全ての年代で有意に低いことが判っています。これは上記の「生活習慣病の予防」に当てはまります。

そして、前述のフッ化物応用に対する反対運動を行う人達は「過剰摂取」を不安視しているということになります。
反対運動を行う人達は、その数は少数ですが世界各国に存在します。
純粋な心配心から反対する人達は反対行動も穏やかですが、一方で過激な反対運動をする人達の割合が高いのが特徴的です。具体的には「現代医学に対する代替療法信奉者」「環境保護団体関係者」「社会的に何かを企んでいる理論家」等の人達です。




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